名古屋市南区の歴史や特徴
どのように発展してきたか
名古屋市南区は名古屋市の中南部、港区の裏側に位置しています。経済的な面で社会からの要請を受けながら成長した地域で、古くは海産業で栄えていました。特に製塩業が発達し、ここで取れた前浜塩は内陸部にも届けられていました。江戸時代に入ると新田の開発が進み、それに伴い製塩業は衰退します。明治時代に入ると、海苔の生産地として発達しますが、1959年に発生した伊勢湾台風の被害によってこれも衰退していきます。その後は時代の流れと共に鋼鉄・金属・機械・化学などの分野で発展し、大規模な工業地域となりました。現在は、南部の繁華街を中心に商業が発展しています。
経済的な面だけでなく、東部にある笠寺台地には縄文・弥生時代に使われていた遺物も多く発見されており、歴史的価値のある土地です。加えて、笠寺観音本堂には国が指定する重要文化財も所蔵されており、歴史を感じられる雰囲気が残りつつ、近代的な生活を営める地域となっています。
名古屋市南区の特徴
名古屋市南区は区の花にひまわりを指定しています。明るい太陽の象徴であるひまわりのイメージ通り、区内には公園や緑地が整備されており、都市生活を送る中でもゆったりとした雰囲気を感じられます。面積は約18.46㎢で、西側には港区、北側には熱田区と瑞穂区、東側には天白区と緑区が隣接しています。区の東側は丘陵地帯が広がり、西側は平坦地といった地形的な特徴があります。推計人口は、2015年7月1日の時点で136,337人です。
公共交通機関も発達しており、名鉄名古屋本線、名鉄常滑線、名鉄築港線、JR東海道本線、名古屋市営地下鉄桜通線が通っているため交通アクセスは抜群です。また、路線バスや高速道路、国道も整備されているので他の地域へ通う際に不便を感じることはないでしょう。
区内には病院や保育園などの施設も充実しており、医療機関に関しては約150施設あります。保育園も愛知県の自治体別平均値を超える数が設置されており、子育て世代の居住地として人気の高い地域です。公園や緑地も、小さいものを含めると30ヶ所以上整備されており、のびのびと家族で過ごすことができます。
加えて、区内には賃貸物件や新築一戸建てなど、多岐にわたって需要に応じた物件が立ち並んでおり、住環境に困ることもありません。もちろん、中古マンションも豊富にあります。利便性を確保しつつ、自然豊かな環境の中で暮らしたいと考えている層にとって非常に魅力的な地域といえるでしょう。